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《ウクライナ》ブラジル人が3日から所在不明に=現地で結婚した被災市在住者

2022年3月18日

シルヴァナ氏とヴァシル氏(15日付G1サイトの記事の一部)
シルヴァナ氏とヴァシル氏(15日付G1サイトの記事の一部)

 ロシアによる軍事侵攻が起きたウクライナに住んでいたブラジル人女性が3日から所在不明となり、ブラジルに住む家族がその身を案じていると15、16日付G1サイトなどが報じている。
 所在不明となっているのは、産科病院への砲撃などが起き、軍事侵攻開始以来、2500人以上の市民が死亡と報じられている同国南部のマリプオル市在住のシルヴァナ・ピリペンコ氏だ。
 同氏はブラジル北東部のパライバ州出身で、26年前にサンパウロ州サントス市で開かれたパーティでウクライナ海軍兵のヴァシル・ピリペンコ氏と会い、2カ月後にパライバ州で結婚。その後はヴァシル氏と共にウクライナに住んでいた。
シルヴァナ氏は2日に送ったビデオで、ヴァシル氏の母親のアパートに身を寄せている事や、同市はロシアとの国境に近く、ロシアに逃げるか、ウクライナ国内を横切って他の国に逃げるかしかないが、どちらも非常に困難である事などを伝えていた。
 さらに、食料や移動手段を確保する事が困難で、インターネットやタクシーも使えない事、連絡手段は携帯電話のインターネットサービスだけで、いつ連絡が取れなくなっても不思議ではない事などを説明した。

 家族によると、それでも3日までは毎日、連絡が取れていたが、3日に最後の通話があった後は連絡が取れなくなったという。
シルヴァナ氏のいとこのマリア・ベアトリス氏によると、ブラジル政府はキエフにあったがモルダビア共和国に移した大使館やポーランドとの国境に近いリボフ市の事務所を通してウクライナ国内にいるブラジル人と連絡をとっているとしている。
 だが、大使館や事務所と連絡を取ったり、大使館などが流す情報にアクセスするにはインターネットが不可欠で、列車を利用してポーランドまで行き、そこからブラジル行きの航空便に乗るようにとの指示を見ていない可能性があるという。
 シルヴァナ氏の家族は国際的な人道支援団体やブラジル人主体で活動を行っている人道支援団体のFrente Brazucaなどとも連絡をとり、彼女がいたはずの場所周辺の爆撃状況などを把握しようとしているが、既に2週間近く、音信不通の状態が続いている。 


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