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《ブラジル》貿易収支=73・8億ドルの黒字を計上=ウクライナ危機でロシアとの貿易激増

2022年4月2日

 経済省が1日、3月の貿易収支は73・8億ドルの黒字で、3月としては1989年の統計開始以来の新記録を更新と発表したと同日付現地サイトが報じた。
 3月の輸出は昨年同月比で25%増の291億ドル、輸入は同27・1%増の217億ドルで、同19・3%増の73・83億ドルの黒字となった。
 今年の累計では輸出が昨年同期比で26・8%増の717億ドル、輸入は同25%増の604億ドルで、黒字は同37・6%増の113億ドルとなった。輸出入額をあわせた貿易額1322億ドルは、昨年同期と比べて26%増えた。
 3月は、1日あたりの農畜産物輸出が昨年同月比で36・8%、製造加工品も35・2%増えたが、鉱業関連が2・4%減少。輸入は、農畜産物が21%、鉱業関連が94・9%、製造加工品が25・2%増えた。

 経済省によると、2月24日に始まったウクライナ危機は、いくつかの項目で輸出入額の減少を生じさせたが、原油や食糧などの国際価格が上昇し、ブラジルからの輸出額上昇や国外からの投資の増額を招いたという。
 特に顕著なのはロシアとの貿易で、輸出額が54%、輸入額は71%増加した。同国からの主要輸入品目の肥料の輸入額は4・55億ドルで、中国からの1・83億ドルやカナダからの1・67億ドル、ナイジェリアからの1・23億ドルを大きく上回っている。
 他方、ウクライナへの輸出は59%、輸入は49%減少した。
 1日は今年の貿易収支の予想額も発表された。それによると、今年の輸出額は3488億ドル、輸入額は2372億ドルで、貿易額は5860億ドル、黒字額は1116億ドルと見られている。
 従来の予想値は、輸出額が2843億ドル、輸入額が2049億ドルで、貿易額は4892億ドル、黒字額は794億ドルとなっていた。


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