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《ブラジル》基礎食料品セットが値上がり=3月は調査対象の全17市で

2022年4月7日

スーパーでの買い物風景(EBC)
スーパーでの買い物風景(EBC)

 労組間社会経済調査・統計所(Dieese)が6日、3月は基礎食料品セット(セスタ・バジカ)の平均価格が調査対象の17市全てで値上がりしたと発表したと同日付現地サイトが報じた。
 値上がり幅最大はリオ市の7・65%で、パラナ州クリチバ市の7・46%、サンパウロ市の6・36%、マット・グロッソ・ド・スル州カンポ・グランデ市の5・51%が続く。値上がり幅最小はバイア州サルバドール市の1・46%だった。
 基礎食料品セットが最も高かったのはサンパウロ市の761・19レアルで、リオ市の750・71レアルがそれに続く。最も安かったのはセルジッペ州アラカジュー市の524・99レアルだった。
 値上がりが目立った品目は、フェイジョン豆、フランスパン、マンジョッカ粉、大豆油で、調査対象となった全ての市で値上がりしていた。
 Dieeseでは、サンパウロ市の基礎食料品セットの価格は、最低賃金の67・90%に相当し、労働者が138時間10分働かないと基礎食料品セットを手に入れられない事を意味すると説明。4人家族の場合、食費や居住費、医療費、教育費、被服費、保健衛生費、交通費、娯楽費、社会保障費の全てをまかなうには、現在の最低賃金(1212レアル)の5・28倍の6394・76レアルが必要だと試算している。
 2021年3月の場合、4人家族の必要経費はその当時の最低賃金(1100レアル)の4・83倍の5315・74レアルと試算されていた。
 この事はインフレ高進で最低賃金の価値が低下している事を意味する。最近の失業率の調査では労働者の平均所得が8・8%減少と報告されており、購買力低下はより深刻だ。


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