《ブラジル》キンダー・エッグの回収要請=欧州でのサルモネラ菌汚染受け

イースター前でチョコレートの売り上げが最も伸びる時期の13日、ブラジル国家消費者局(Senacon)がフェレロ・ド・ブラジル社にキンダー・エッグ(キンデル・オーヴォ)の自主回収(リコール)を求めたと同日付アジェンシア・ブラジルなどが報じた。
これは、英国で起きたサルモネラ菌による汚染騒ぎを受けた措置だ。同局が同社に送った文面には、「このような問題が起きた時、製品およびサービスのサプライヤーの子会社や輸入業者は、国外でリコールの対象となった製品やサービスがブラジル市場には届いていない事をブラジルの管轄当局に通知する事を勧める。当該製品にブラジル国内の消費者へのリスクがあると考えられる場合、サプライヤーは直ちに正式にリコールを行う必要がある」と記してある。
この通達を受け取った会社は、72時間以内にリコールを行うか、リコールには及ばないという理由を明確にする責任がある。
連邦政府はリコールに関する情報を掲載するサイトを開設しており、新たなリコールが行われるたびに情報を更新しているので、消費者は新たなリコールが開始されるたびに警告を受信できるよう登録するだけでなく、どの製品やサービスがリコールされたかを検索する事もできる。
フェレロ・ド・ブラジルは13日、同局からの通達はまだ届いていないとしつつ、欧州での自主回収の対象商品は、ベルギーのアルロン社が製造したキンダー・サプライズ、キンダー・ミニ・エッグス、キンダー・サプライズ・マキシ100グラムとキンダー・ショコボンというラインの品で、ブラジルのファレロでは販売していないと説明している。
国家衛生監督庁(Anvisa)はその後、ベルギー製のキンダー・エッグの輸入、販売を禁じる措置をとったが、フェレロ・ド・ブラジルはブラジル国内での製造・販売には何の影響も出ないとの見解を表明している。