工業界=企業家信頼感指数が上昇=29部門中の19部門で

全国工業連合(CNI)が26日、4月の企業家の信頼感指数(Icei)は29部門中、19部門で前月比増を記録したと発表したと同日付アジェンシア・ブラジルなどが報じた。
CNIによると、10部門のIceiは前月割れとなったが、全部門が50ポイント以上を保っている。Iceiは0~100で表現され、50ポイントを超えると、肯定的な評価をしている事になる。
Iceiの上昇幅が最も大きかったのはゴム製品で、53・7ポイントが59・3ポイントに5・6ポイント上昇した。以下、清掃用品や香水、個人衛生用品は53・4ポイントが58・8ポイントに5・4ポイント、金属加工も53・8ポイントが58・3ポイントに4・6ポイントと大幅に伸びた。
CNIでは、年頭に起きたオミクロン株による新型コロナの感染拡大や、2月に始まったロシアによるウクライナ侵攻などによるリスクや先行き不透明感の見直しが行われた事が、4月の数字にも表れたと見ている。ただし、インフレや金利、複雑な税制といった要因は何も変わっておらず、楽観的な見方が広がるのを妨げているという。
他方、製靴やその部品製造は58・8ポイントから55・1ポイントに3・7ポイント低下したのをはじめ、機械・設備を除く 金属製品が56・5ポイントから54・3ポイントに2・2ポイント、印刷・録画・録音が57・9ポイントから55・8ポイントに2・1ポイントのように、大きな落ち込みを記録した部門もある。
CNIは、これらの部門についても、指数が低下しても50ポイントを上回っており、信頼感は依然として高いと評価している。