《ブラジル》中央銀行が1カ月ぶりに経済予測発表=インフレ予想は7・65%に上昇

中央銀行が26日、約1カ月ぶりに経済動向予測調査「フォーカス」の結果を発表。今年のインフレ率の予想値は3月28日の6・86%から7・65%に急伸したと同日付現地サイトが報じた。
フォーカスの調査結果は毎週月曜日に発表されていたが、中銀職員のストのため、3月28日以来、約1カ月ぶりの発表となった。
今年のインフレ率の予想値は、4月最初の3週も含め、15週連続で上方修正されており、今年も政府目標の上限を超えるとの見方が一般化している。今年の目標は3・5%±1・5%ポイント(2~5%)だ。昨年のIPCA(広範囲消費者物価指数)は10・06%上昇しており、今年も目標上限を超える可能性は88~97%と試算されている。
今年のIPCAの予想値が最初に5%を超えたのは昨年最終調査での5・03%で、1月17日発表分からは15週連続で上昇。今年の予想値は、3月に起きた燃料価格の大幅調整後に6%を超えた後も止まる事なく、上昇し続けている。
来年の予想値も3・80%が4%に上方修正された。来年の目標値は3・25%±1・5%ポイント(1・75~4・75%)だ。
今年のGDP(国内総生産)の予想値は、3月末の0・50%から0・65%に上昇。来年度のGDP予想は1・30%から1%に下方修正された。
今年末時点の経済基本金利(Selic)の予想値は13%から13・25%に上方修正されたが、来年の予想値は9%のままで保たれた。
今年末のドルの予想値は5・25レアルが5レアル、来年は5・20レアルが5レアルに各々、下方修正された。今年の外国投資予想額は590億ドルのままだが、来年は690億ドルが673億ドルに下方修正された。