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《ブラジル》PBがディーゼル油値上げ=リットルあたり0・40レ

2022年5月10日

 ペトロブラス(PB)が9日、ディーゼル油の製油所出口価格を10日から0・40レアル引き上げ、4・91レアル/リットルとすると発表した。ガソリンと台所用のガスの価格は据え置かれるが、これにより、ディーゼル油A9割、バイオディーゼル1割の商品価格はリットル4・06レアルが4・42レアルになると同日付現地サイトが報じた。
 PBは先週、第1四半期の利益は445億レアルと発表し、ボルソナロ大統領から「儲け過ぎ」と批判されたばかりだ。だが、ディーゼル油の価格は3月11日以来、60日間調整されておらず、市場価格上昇分を調整したと説明している。
 大統領の批判は6日の定例ライブ後も続いているが、同社のジョゼ・マウロ・コエーリョ総裁は8日、国際価格と為替の動向を基に価格を調整するという価格政策を維持する方針を再確認した。同総裁は、第1四半期に納めた税金700億レアルは国内の雇用を増し、州や市町村がより多くの投資を行うのにも役立つとし、PBがより多くの収益をあげる事は国のためになると弁明した。
9日付現地紙によると、同社は2019年の現政権発足後、今年3月までに、利益分配や税金、ロイヤルティなどで4470億レアルを国に納めている。この額は昨年11月に導入された新社会保障制度のアウシリオ・ブラジルの予算の約5倍にあたる。
 同期間中の同社の売上は1兆1600億レアル。純利益は2千億レアルだから、国庫納入額は売上の48・5%に相当する。また、同社からの収入は国庫全体の1~2%に及ぶと計算する専門家もいる。
 なお、PBの第1四半期の利益をドル建てで見ると約94億ドルで、米国のシェブロンの62・5億ドル、ペトロ・チャイナの61・6億ドル、やはり米国のコノコ・フィリップスの57・5億ドルやエクソン・モービルの54・8億ドルを大幅に上回っている。


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