《ブラジル》エレトロブラス=経営審議会の交代準備=10人の内9人が辞任

【既報関連】14日にサンパウロ株式市場(B3)で民営化完了を祝う慶祝セレモニーも開かれたエレトロブラスで、経営審議会のメンバー9人が辞表を提出したと19日付現地サイトが報じた。
エレトロブラスの経営審議会のメンバーは11人で、1人分が空席になっていた。同社は、現行10人のメンバーの内、9人から辞表を受け取った事を明らかにした。
辞表を提出したメンバーの大半は同社の支配株主だった国が指名しており、辞表でも、民営化に伴う新段階として新たな経営審議会を立ち上げる必要がある事は「明らか」と指摘されていた。
同社によると、辞表を提出した経営審議会のメンバーには同社社長のロドリゴ・リンピ・ナシメント氏も含まれているが、同氏の場合、経営審議会のメンバーは抜けるが、社長としての責務は継続して担うという。
辞表を提出したメンバーの内、国からの指名ではなかったのは、少数株主から指名されていたヴィレラ・ジアス氏とアルヴェス・フェレイラ氏の2人だけだった。
また、辞表を出さなかった唯一のメンバーは、従業員代表のカルロス・エドゥアルド・ロドリゲス・ペレイラ氏だった。同社の定款では、従業員代表の選出は他のメンバーとは別に行われる事になっている。
辞表を提出したメンバーは、今後開催される非定例総会(AGE)で新しいメンバーが選ばれるまでの間、現職に留まる。
AGEは有価証券取引委員会(CVM)によって定められている規定に則って開催される。経営審議会への候補者はAGE開催の25日前までに株主としての総会参加資格の証明書と共に、詳細な情報を記入した書類を提出する必要がある。