《ブラジル》6月は国税・納付金1810億レアル=昨年同月を18%上回る

経済省が21日、6月は国レベルの税金や納付金の総額は1810億レアルで、昨年同月比で17・96%増えたと発表したと21、22日付現地紙、サイトが報じた。収入の伸びはインフレ調整後に比較したものだ。
6月の収入は同月としては1995年の統計開始以来、最大だった。国庫収入は1743億レアルで、昨年同月比で17・12%増えた。1~6月の税金や納付金の累計は1兆900億レアルだ。
中央銀行は、6月の国税や納付金の収入のびは法人所得税(IRPJ)と純益に対する社会納付金(CSLL)が増えた事が主な原因だと説明している。IRPJとCSLLは2億5850万レアルで、実質21・54%増となっている。
IRPJとCSLLが増えたのは、2021年の実績で試算されたIRPJやCSLLと実際の収入に基づいて計算したIRPJとCSLLの差額納入分が83・05%、月次見積もりでの納入分が19・32%増えたのが原因だ。
また、鉱業資源会社を中心とする企業からの非定型収入も増えており、1~6月の累計では約260億レアルに達した。昨年上半期の非定型収入は200億レアルだった。
6月の社会保険融資納付金(Cofins)と社会統合基金(PIS)/公務員財形計画(Pasep)は342億レアルで、11・8%増えた。
これは、小売販売が実質で0・7%増えた事などを反映している。地理統計院(IBGE)によると、5月のサービス量は昨年同月比で実質9・2%増えていた。他方、燃料部門と小売業では税引後の納付金額が14・99%減少した。
源泉徴収税額は152億レアルで実質的に97・42%増えた。上半期の累計額は439億レアルで、62・82%増えている。
社会保障関連の收入は445億レアルで10・8%増えた。これは、給与額が4・01%増えた事や、簡便化された納入システムが良好に機能している事を示す。上半期の累計は2612億レアルで、6・52%増を記録した。