《ブラジル》フォーカス=インフレ予測を再引き下げ=GDP成長率は1・97%に

1日発表の経済動向予測調査「フォーカス」によると、今年のインフレ予想は7・15%に引き下げられた一方、国内総生産(GDP)の予想成長率は1・97%に引き上げられたと同日付現地サイトが報じた。
今年の広範囲消費者物価指数(IPCA)は7・30%から7・15%に引き下げられた。IPCAの予測値は6月6日発表の8・89%以降、1度足踏みした後、5週連続で引き下げられた。今年のIPCAは燃料費や電気代、通信費などへの減税措置後、下降傾向にあるが、それでもまだ、公式目標中央値の3・50%はもちろん、上限の5%も大幅に超えている。
一方、来年のIPCAの予測値は5・30%から5・33%に引き上げられており、公式目標の上限値である4・75%を超えた状態が続いている。
他方、GDPの予測値は今年が1・93%から1・97%に引き上げられた一方、来年の予測値は0・49%から0・40%に引き下げられた。
IPCAの予測値が引き下げられた事もあり、今年末時点の経済基本金利(Selic)の予測値は13・75%のまま据え置かれた。中銀の通貨政策委員会(Copom)は前回会合で再度の引き上げを示唆しており、2~3日の会合で現行の13・25%が13・50%か13・75%に引き上げられる見込みだ。
年末時点の為替は1ドル5・20レアルの予想のままだ。