《ブラジル》アラブ大手投資企業がバーガーキングを買収へ=1日の株価が約19%上昇
大型ハンバーガー・チェーン「バーガーキング」を経営するザンプ(旧BKブラジル)がアラブ首長国連邦の大型投資企業「ムバダラ・キャピタル」から買収のオファーを受けた。それを受け、同日のザンパの株価は約19%急上昇した。1、2日付現地紙、サイトが報じている。
ザンプが1日に発表したところによると、ムバダラ・キャピタルは同社の株の45・15%を一株につき7・55レアルで買収すると申し出たという。この額は7月29日の同社株の終値を21・5%上回っている。最終的には50・1%買収でまとまっている。
ムバダラは7月29日までに21・6%の株を買い取っている。ムバダラ・キャピタルからのオファーによると、1億2432万2279株の取得を目的としているといい、これが実現すれば9億3960万レアルと、10億レアル近くの大金が動くこととなる。残りの30%ほどの買収は、向こう30日で行われる予定だという。
ムバダラ・キャピタルは、アラブ首長国連邦アブダビに本拠を構える投資企業「ムバダラ・インヴェストメント・カンパニー(PJSC)」の子会社で、2840億ドルの資産を有する世界的な投資企業大手だ。
この買収報道を受け、ザンプの株価は1日に18・81%上昇し、7・39レアルで取引を終えた。
ただし、この金額はまだ、新型コロナのパンデミック前の20レアルを大きく下回っており、一部の株主からは不満の声も出ているという。