3万人の人出で賑わう=第35回スザノ桜祭り

スザノ文化協会(スザノ文協、勝亦レイナルド孝会長)は7月23、24日、スザノ市の同協会会館で「第35回スザノ桜祭り」を開催した。会場では、焼きそばなどの日本食販売や第40回ブラジル錦鯉品評会、コスプレ大会が行われ、延べ3万人が来場した。

23日午後7時30分に行われた開会式には、桑名良輔在サンパウロ総領事、ロドリゴ・アシウチ・スザノ市長、尾西ロニー全日本愛鱗会ブラジル支部会長、石川レナト・ブラジル日本文化福祉協会会長、西尾ロベルト宮坂国人財団理事長、太田ヨランダ慶子元連邦下院議員らが出席。勝亦会長は「桜祭りを2年ぶりに再開できたことを皆様に感謝します。3万人の来場者に備え、焼きそば用の麺は2トン準備しました」と喜びを表した。
スザノ市在住の田辺治喜、直喜親子が養育した中型錦鯉2匹が在サンパウロ総領事館に寄贈され、協会活動を長年支えてきた吉田貞子婦人部長に感謝状と記念品が贈られた。
会場では焼きそばなどの日本食販売やバザー出展、コスプレ大会が行われ、錦鯉品評会では公認審査員の資格を持つ尾西会長とリカルド・ハルオ・イシキさんが総合優勝、壮魚優勝、成魚優勝、若魚優勝、幼魚優勝を選出し、それぞれ表彰した。
スザノ文協の経済支える婦人部

開会式でスザノ文協から感謝状を贈呈された吉田婦人部長は、2008年から14年間、婦人部長を務め、焼きそばやフェイジョアーダ販売会を主導して、運営費の工面に大きく貢献した。
焼きそば販売会では1度に6千食を販売するが、ボランティア協力する婦人部会員は最盛期の180人から、高齢化によって約100人にまで減少。同協会太鼓部、剣道部、日本語教室、母の会にも協力を募り、貴重な収入源を維持した。
協会運営費は月平均1万5千レアル掛かり、コロナ禍中はドライブスルー方式で料理販売会を実施しながら、経費をやり繰り。従業員の解雇を回避し、会館の修復まで行ったという。