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《ブラジル》法定アマゾン=年間伐採面積は8千平方キロ超=公式の数字は1万平方キロ超える?

2022年8月13日

Deterによる8月~7月の1年間の森林伐採面積の推移(12日付G1サイトの記事の一部)
Deterによる8月~7月の1年間の森林伐採面積の推移(12日付G1サイトの記事の一部)

 国立宇宙研究所(Inpe)が12日、2021年8月から今年7月までの1年間の法定アマゾンの森林伐採面積は8590平方キロで、ボルソナロ政権では3年間連続で年間伐採面積が8千平方キロを超えたと発表したと同日付G1サイトなどが報じた。
 今回発表された数字は、Deterと呼ばれる衛星監視システムの写真から読み取る、環境監視機関の活動支援用の月次データをまとめたものだ。
 Inpeによると、7月の伐採面積は1486平方キロで、昨年同月の1497平方キロと同程度の面積の森林が失われた。7月は例年、森林伐採が増える時期で、ボルソナロ政権初年の2019年7月は2255平方キロ、2020年7月は1658平方キロと、いずれも年間最多を記録していた。19年7月の2255平方キロは過去7年間を通じての月間伐採面積の最多記録でもある。
 19年7月は2018年8月からの年度として扱われ、18年8月~19年7月の年間伐採面積を前年の4571平方キロから6844平方キロへと大幅に増加させた。
 また、19年8月~20年7月の伐採面積は9216平方キロ、20年8月~21年7月の伐採面積は8780平方キロ、21年8月~今年7月は8590平方キロと、現政権での森林伐採面積は前政権までの記録を大幅に上回っている。
 法定アマゾンの森林伐採面積増加は、ボルソナロ政権の環境政策が国際社会から批判を浴びている一因だ。現政権は法定アマゾンや先住民保護区の森林伐採や鉱物採掘などで、国内外の環境・人権運動家などから批判を浴びている上、気候変動防止に向けた取り組みでの国際的な約束不履行で信用を失う事態も起きている。
 また、7月までの年間伐採面積は前年や前々年を下回ったが、今年上半期の森林伐採面積は前年や前々年を上回っている。
 なお、Deterのデータは雲などの影響を受け易いため、年間伐採面積は連邦政府が公式データとして発表し、より詳細なデータをとれるProdesによる数字の3分の2程度である事が多い。専門家は、11月に発表されるProdesによるデータでの年間伐採面積は、1万2500平方キロ(1万~1万4千平方キロ)に及ぶと見ている。


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