訃報＝与那覇朝昭さん

　ブラジル沖縄県人会本部事務局長を１５年にわたって務めた与那覇朝昭（よなは・ともあき）さんが７月３０日、脳梗塞のためマット・グロッソ州クイアバ市内の病院で亡くなった。行年８７歳。
　沖縄県中頭郡中城村（なかぐすくそん）出身。バール業や日本での就労を経て、１９９８年にブラジル沖縄県人会本部事務局長に就任。県人会イベントでは司会役もこなすなど、県人会活動に貢献してきた。
　２０１３年３月に事務局長職を退任した数カ月後に脳梗塞を発症し、療養のため、サント・アンドレ市から長男が働くマット・グロッソ州クイアバ市に転住した。今年６月２７日に再び脳梗塞で倒れ、ＩＣＵ（集中治療室）に入院していた。
　葬儀はクイアバ市で行われ、遺骨はサント・アンドレ市の墓に埋葬された。８月１３日にサント・アンドレ市の西本願寺で法要が行われ、沖縄県人会同市支部関係者らが参列した。
　沖縄県人会関係者によると、与那覇さんは仕事熱心で几帳面、明るい性格で知られ、県人会本部と各支部、各日系団体の関係を良好に繋いだ。１３年の事務局長退任後、日本に住む長女を訪ねる旅行計画をしていたが、脳梗塞となり実現できなかったという。