《ブラジル》7月は正規雇用22万人弱増加=1月からでは156万人

労働社会保障省が29日、7月は正規雇用者が21万8902人増え、今年の累積では156万896人増となったと発表したと29、30日付現地紙、サイトが報じた。
全就労・失業台帳(Caged)によるもので、7月は採用188万6537人、解雇166万7635人だった。2021年8月からの12カ月間の正規雇用者増は254万9939人で、国内の総計は4223万9251人となった。
部門別の正規雇用者の増加数は、サービス業8万1873人、工業5万503人、商業3万8574人、建設業3万2082人、農業1万5870人となっている。
1月からの累積では、建設業が21万6585人(昨年同期比で9・38%)増え、全体を引っ張った。また、サービス業は4・56%(87万4203人)、工業も3・37%(26万6824人)増えたという。
正規雇用増最多はサンパウロ州の6万7009人(0・51%)で、ミナス州の1万9060人(0・43%)増やパラナ州の1万6090人(0・55%)増がそれに続く。
正規雇用者の平均給与は前月比0・80%増の1926・54レアルで、2カ月連続での給与増となった。平均給与が最も上がったのは1・95%増の商業だが、平均給与そのものは全体を下回る1685・67レアルだった。
だが、7月の正規雇用者の増加は6月の27万8753人や昨年7月の30万6477人と比べて小幅で、1~7月の累積も、昨年同期の178万5489人を下回っている。
GOアソシアド社エコノミストのルカス・ゴドイ氏は、サービス業などは大幅な雇用増を見たが、正規雇用者の増加は減速傾向にあり、今後数カ月間はこの状態が続くという。