憩の園、改修設備をお披露目=JICA、約250万レを助成=工業用洗濯機なども購入

社会福祉法人「救済会」(本田イズム会長)が運営する老人ホーム「憩の園」は8月9日、国際協力機構(JICA)助成による設備改修お披露目式をサンパウロ州グアルーリョス市の同園にて行った。
同園によるとJICAによる助成金額は約250万レアル。園内の一般・身体障害者用トイレ、薬局などの建築、工房改築、病院用ベッドや工業用洗濯機などを購入し、園内の設備を充実させた。
お披露目式には江口雅之JICAブラジル事務所長、桑名良輔在サンパウロ総領事らが出席。挨拶に立った桑名総領事は居住者らへ「皆様が日本とブラジルの友好関係を長年に亘って築き上げてきてくださったことに大変感謝しています。そんなご厚意に報いるよう、皆さまが居心地よく過ごせるよう努力し、これからも日伯間の友好関係を代わりに促進していきます」と語った。居住者から桑名総領事と江口所長に感謝の品が手渡された。
同園訪問後、記念プレートの除幕が行われ、江口所長は「居住者の方々を見て、施設の改築に協力できたことを満足に思います。ここ数年ブラジルでも高齢化が進み、憩の園のような施設がとても重要になるでしょう」と述べた。
本田会長は「改築事業にJICAの支援は不可欠でした」と感謝の意を示した。憩の園は2021年11月にも、日本国外務省が海外在留邦人・現地日系人コミュニティへの感染拡大防止やビジネス環境作りを目的に実施している「海外在留邦人・日系人の生活・ビジネス基盤強化事業」へ応募し、『憩の園感謝ライブ』を実現。本田会長はこれら事業に対する在サンパウロ総領事館の協力にも感謝を述べた。
憩の園創設時から活動に携わってきた吉安園子さんが乾杯の音頭を取り、来場者は軽食を取りながら歓談を行った。
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