オンライン化で生徒が増加=アラサツーバ日本語普及センター

アラサツーバ日本語普及センターは、コロナ禍が始まった2019年にオンライン授業を開始。対面授業再開後もハイブリット式で授業を展開し、生徒数を増やした。
2016年に日本語学校モデル校に指定された同センターの生徒数は現在85人。オンラインで行っているポルトガル語教室には、サンパウロ市在住の駐在員や日本在住の生徒もいるという。
サンパウロ州郊外の日本語学校は、コロナ禍により閉鎖を余儀なくされたところも多く、ノロエステ線地域の日本語学校は同センターを含めて7校となった。
同センターには現在3人の教師が在籍。オンライン化について教師の宮田セリア真由美木村さんは「ブラジル日本語センター(CBLJ)のサポートは大きかったです」と話す。CBLJは授業のオンライン化を率先して行っており、オンライン授業システムの構築に関して助言を多く受けることができたという。
アラサツーバ日本語普及センターでは、学習レベルの異なる生徒を一同に集めて授業を行っている。学習レベルの低い生徒は、学習レベルの高い生徒の学習内容を聞くことが予習となり、学習レベルの高い生徒は低い生徒の学習内容を聞くことが復習となる。
オンライン授業を受ける際には、しっかりとした服装をすること、自身のカメラ映像を消さないこと、机に座って授業を受けることを義務付けているという。

アラサツーバ文協、サンタカーザ病院と提携
アラサツーバ日伯文化協会(本田秀人会長)は、サンタカーザ病院と、健康診断及び治療に関する提携関係を結び、協会会員が割安で同病院を利用できるようにした。
提携はサンタカーザ病院が両団体の活性化を図るために提案。協会会員は利用内容によって、629・16レアル(ブロンズ)~817・97レ(プラッタ)を支払う。
村井敏パウロ文協事務員によれば、病院との提携によって文協会員数が増加し、財政面で好影響が出たという。同文協は年会費290レのほか、毎月700食の焼きそば(25レ)を販売して運営費に充てている。