《ブラジル》ラ米一の女性シェフに選出=クリチバのマノエラ・ブファラ氏

「ラテン・アメリカのベスト・レストラン50」の女性シェフ部門で、パラナ州クチリバ市のレストラン「マヌ」のシェフ、マノエラ・ブファラ氏(39)がラ米一の女性セフに選ばれたと20日付オ・ヴァロール紙電子版などが報じた。2022年度の表彰式は11月15日にメキシコのユカタン州メリダで行われる。
ラ米一の女性シェフに選ばれたと知らされたマノエラ氏は、「私が選ばれたのは、私が作った料理だけではなく、料理に関する私の哲学が認められたという意味だ」とし、「この栄誉を家族とマヌのスタッフ全員と分け合いたい」と語った。
また、「これは私達にとって始めの一歩にすぎない。世界中にクリチバの名前を轟かせるためにこのプラットフォームを使い、女性の声の力を用いたい」とし、「食事が地域社会と関わりを持つ事が人々の生活の質の向上につながるという事を直接示していきたい」との抱負も語った。
マノエラ氏がレストラン「マヌ」を開業したのは2011年で、その前には、コペンハーゲンの「ノマ」やシカゴの「アリネア」でも働いた。彼女は現在、女性シェフが指揮を執るブラジル初のテイスティング・メニュー限定のレストランのシェフだ。同氏のレストラン「マヌ」はラ米のレストランで44位に選ばれた。マヌは、2021年までの4年間も連続で選ばれており、今年は5年目のランキング入りだ。
ラ米のベスト・レストラン50は2013年に始まり、女性シェフ部門ではナルダ・レペスやピア・レオノルエスピノザ、エレナ・リゾも選ばれて来た。
他方、5月に行われたExame Casualと呼ばれるコンテスト(初回)では、リオ市のオテケとマヌがブラジルのベスト100に選ばれた。オテケのオーナーのアルベルト・ランドフラフ氏とマノエラ氏は共に、パラナ州マリンガ市の出身だ。
マノエラ氏のマヌはこのコンテストで19位に入った。また、マノエラ氏とアルベルト氏は二人共、世界中の優秀なシェフを選ぶThe Best Chef `Awardのランキングにも入っている。
また、7月に選ばれた世界のベスト・レストラン50にはサンパウロ市のカーザ・ド・ポルコ(7位)とリオ市のオテケ(47位)が選ばれ、英国のロンドンで表彰式が行われた。カーザ・ド・ポルコは昨年もブラジルからは唯一の17位入賞を果たしており、2年連続の入賞となった。