佐々木氏にサンパウロ名誉市民賞=カントリークラブなどで要職歴任

日本カントリークラブ理事長を12年にわたって務め上げ、現在もサンパウロ日伯援護協会(援協)副会長やブラジル日本文化福祉協会(文協)副会長などを務める佐々木ヴァルテル氏(74歳、2世)へのサンパウロ名誉市民賞授賞式が、17日正午からサンパウロ州アルジャー市の日本カントリークラブで行われた。会場には同氏の家族、友人、招待客ら約300人が詰めかけ、佐々木氏のこれまでの日系社会への貢献を称え、受賞を祝福した。
佐々木氏はサンパウロ州サンカルロス市近郊のリベイロン・ボニート市で生まれ、15歳の時に勉学のために出聖。サンパウロ大学卒業後にテクノ株式会社等で勤務した。
日系社会では、1960年に創設された日本カントリークラブで、73年からテニス部の選手として活躍。89年にテニス部の理事に就任し、2009年から12年間にわたって同クラブ理事長を務めた。また、現在も援協第4副会長、文協第4副会長、国際日系クラブ連合会会長、汎米日系協会副会長などを務めている。
授賞式には、同賞推薦者の野村アウレリオ市議をはじめ、桑名良輔在サンパウロ総領事、江口雅之JICAブラジル事務所長、石川レナト文協会長、税田パウロ清七援協会長、市川利雄都道府県人会連合会会長、子息の佐々木クラウジオ氏、日本カントリークラブの鴨井ルーベンス理事長らが出席した。
授賞式では、エミコ夫人がブラジル国歌を斉唱。鴨井理事長が日本カントリークラブの理事長職をはじめ、テニス部の国際大会出場・発展に貢献してきた佐々木氏の功績を紹介し、同クラブからの記念プレートを手渡した。
子息のクラウジオさんが登壇し「父がこれまで日系社会に貢献してきた中で、このような賞を受けることにとても感動している」と祝辞を述べた。
来賓祝辞後、野村市議が佐々木氏のこれまでの功績を読み上げ、サンパウロ名誉市民賞を授与。佐々木氏は「今日は私と家族にとって特別な日となりました。家族をはじめ、すべての友人、関係者の皆様にありがとうと言いたい」と感謝の気持ちを表した。
宮坂国人財団の西尾ロベルト理事長が乾杯の音頭を取り、舞台上では「トドス・ノス・グループ」による歌謡ショーが披露された。