サンパウロ市議会=与儀さんに名誉市民賞授与=「感謝の気持ちしかない」

サンパウロ市議会は8月30日、サンパウロ市のブラジル沖縄県人会本部で与儀昭雄さんへの名誉市民賞授与式を開催した。与儀さんはこれまで同県人会やブラジル日本都道府県人会連合会(県連)、サンパウロ日伯援護協会(援協)の会長を務め、日系社会並びにサンパウロ市の発展に貢献してきた。
授与式では、与儀さんの半生を振り返る映像と家族からのメッセージが上映され、与儀さんは「すべては皆様の協力があったからこそなしえたことです。家族にもありがとうと伝えたい。感謝の気持ちしかありません」と笑顔で述べた。
授与式には、与儀さんの家族や友人、賞推薦者の野村アウレリオサンパウロ市議、高良律正ブラジル沖縄県人会会長、上原テーリオ同副会長、石川レナトブラジル日本文化福祉協会(文協)会長、菊地義治援協元会長、谷口ジョゼ県連副会長ら約100人が出席した。
名誉市民賞授与式は通常、サンパウロ市議会議場で行われるが、野村市議は「与義氏に限ってはこれまでいくつもの活動を行ってきたこの場(沖縄県人会)で行うのが適切でしょう」と県人会本部で式典を開催した経緯を説明し、与儀さんのサンパウロ市への貢献を称えた。
高良会長は「県人会本部で与義さんの功績を称える授与式を行えたことを光栄に思います」と述べ、上原副会長は「日系人として、そしてウチナーンチュ(沖縄県系人)、ウルクンチュー(小禄出身者)としても記念すべき日になりました」と喜びを語った。
石川会長は「日系人の努力が公的機関に改めて認識された」と話し、谷口副会長は、与儀さんが県連初の2世会長であったことに触れ、「あなたは我々の憧れであり、誇りだ」と称えた。
式典は、菊地元会長の「長年に亘る功績に、乾杯、サウーデ、ビーバ」との乾杯の音頭により、歓談の時間へ移り、盛況のうちに閉会した。