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ファリア通信相=「ラジオの放送回数で大差」=不正主張も具体的証拠なし

2022年10月26日

ファリア氏(Rovena Rosa/Agencia Brasil)
ファリア氏(Rovena Rosa/Agencia Brasil)

 ファビオ・ファリア通信相は24日、「ラジオの選挙放送でボルソナロ大統領の放送がルーラ氏より極端に少ない」と訴えたが、選挙高裁から「具体的な証拠がない」とされ、証拠の再提出を求められた。24、25日付現地紙、サイトが報じている。
 ファリア氏は24日夜、「緊急の記者会見を行う。重大な不正が判明した」と発表。19時30分頃、大統領官邸前でファビオ・ワインガルテン前通信相と共に会見を開いた。
 ファリア氏は、「ラジオで選挙放送の不正があり、ルーラ氏の30秒の選挙CMの放送がボルソナロ氏のそれを過去15日間で15万4千回上回った」とし、北東部だけで2万9千回少ないと主張した。彼らは「ラジオ局がボルソナロ氏の選挙放送をボイコットした」と疑っている。
 ファリア氏はこの訴えを「ボルソナロ氏の選挙スタッフが契約した会社の調査によって判明したデータに基づくもの」とし、ワインガルテン氏も「証拠ならある」と語ったが、二人共、その場で具体的なデータを示すことはできなかった。
 ファリア氏は「既に選挙高裁にも訴えている」と語ったが、選挙高裁のアレッシャンドレ・デ・モラエス長官は、「不正が行われたとされる具体的な放送局の名前も不可解なCMが流れたとされる時間帯なども何も示されていない」とし、「証拠不十分」と判断。24時間以内に不正が行われていることを証明するデータの提出を行うよう命じた。
 ボルソナロ氏側はこれを理由にルーラ氏の選挙放送をやめさせるよう訴えているが、この背景には、今週の選挙CMで、ボルソナロ氏の放送で流された虚報に回答するために、ルーラ氏側はボルソナロ氏の放送時間に116回分の30秒CMを放送することが認められていることがある。ボルソナロ氏が認められた時間は14回だ。各放送は五つのメディアで流されるから、その差は大きい。
 また、投票まで1週間を切った時点での世論調査でも、ボルソナロ氏はルーラ氏にリードを許している。


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