体操世界選手権=レベッカが個人床で銅=男子鉄棒はノリが銅獲得

【既報関連】英国で開催された体操の世界選手権個人種目別決勝で、ブラジル人選手2人が銅メダルを獲得したと6日付G1サイトなどが報じた。

その内の1人は3日の個人総合で金メダルを獲得したレベッカ・アンドラデだ。レベッカは床、平均台、段違い平行棒の種目別決勝に参加。レベッカは床で13・733をあげ、3位に入った。ブラジル選手団はレベッカの技の一つが評価されていなかったと抗議したが、採点は覆らなかった。
平均台は入りの部分でのバランス崩れや落下、着地時のわずかな足の不揃いが原因で減点が重なり、12・733の8位に終わった。段違い平行棒も8位だった。
レベッカがこの日に獲得したメダルは一つに終わったが、今大会では、東京五輪での跳馬の金、個人総合の銀、2021年世界選手権での跳馬の金、段違い平行棒の銀に続く、1大会2メダルを達成。レベッカはまだ23歳で、世界選手権でのメダル獲得数の記録を更新し続ける可能性が大だ。
もう一人のメダリストは男子鉄棒でのアルトゥール・ノリだ。彼も着地がわずかに乱れたが、14・466で3位に食い込んだ。ノリは2019年の世界選手権でも鉄棒で金に輝いている。
メダルは逃したが、4日には男子の個人総合で、カイオ・ソウザが上位10人の中に入った。カイオは得意の跳馬で大きなミスを犯し、最下位になったが、その後に巻き返し、最終的には10位まで順位を上げた。個人総合に出場したジオゴ・ソアレスは17位だった。
カイオは2017年以降、常に個人総合の決勝に残っており、今回は過去最良だった13位よりさらに順位を上げた。
なお、かかとを痛めて個人総合の決勝参加を諦めた女子のフラヴィア・サライヴァは回復に務め、6日の個人の床に参加しようとしていたが、同日になって痛みが戻り、参加を諦めたという。
今大会でのメダル三つはブラジルにとって過去最多で、今大会のメダル獲得数のランキングでも5位に入った。また、女子団体4位も過去最高成績を収めるなど、ブラジル体操界にとって収穫の多い大会となった。