リオ州=16歳少年が銃撃死=共にいた少女を助け
リオ州で21日、学校の帰り道に銃撃に遭いそうになった女子生徒を助けようとした16歳の少年が銃弾を浴び、死亡する事件が発生した。22日付G1サイト(1)、フォーリャ紙(2)などが報じている。
事件は21日午後、リオ大都市圏サンゴンサロで起こった。ブリアン・シルヴァ・フェレイラ・ドス・サントスさん(16)はこの時、女子生徒と共にアポロ3地区にある学校から帰るところだったが、その時、ベージュの車が彼らに近づいたという。
「車から降りた男が銃を撃ち始めたから、二人で走って逃げ場を探そうとしたの。ブリアンは私を地面に伏せさせて守ろうとしてくれたけど、彼自身は男と私の間に入って背後から撃たれてしまった。彼が私の上に崩れ落ちたから、私は彼が目覚めるよう叫んだけど、目を開けることはなかった」と、少女は事件の瞬間を報告している。
ブリアンさんは銃撃の瞬間、少女を地面に投げ飛ばしたが、自身は弾をよけきれず、彼女の上に崩れ落ちたという。
近隣住民の話によると、この地区を支配している犯罪集団が同地区に住む海軍のスナイパーを撃とうとして起こった事件だという。軍警は同件に関する捜査を始めている。
ブリアンさんの通っていた学校では22日を休校とし、ブリアンさんと家族のために喪に服した。
リオ州のフォゴ・クルザード研究所によると、リオ大都市圏では今年すでに24人の未成年が銃撃被害に遭っており、内9人(その内6人が12歳以下)が亡くなったという。