200人が別れ惜しみ=桑名良輔総領事離任式

在サンパウロ日本国総領事館は10月23日、サンパウロ市モルンビー区の総領事公邸で桑名良輔総領事離任式を行った。日系団体や各国領事館代表者ら約200人が出席し、桑名総領事との別れを惜しんだ。
式典前には桑名総領事との記念写真撮影を望む参加者らの長蛇の列が出来ていた。
式典挨拶に立った桑名総領事は「コロナ禍中の着任だったということもあり、もっとブラジルに残っていたいという気持ちでいっぱいなのですが、誰も話を聞いてくれませんでした」と冗談めかして心境を語って会場の笑いを誘うと「ブラジルは世界最大の日系人社会を持つ国。日系団体の皆様のおかげで今までやってこられました」と感謝を語った。
日系団体代表としてブラジル日本文化福祉協会石川レナト会長が挨拶に立ち「桑名総領事は日系社会のイベントに沢山参加して、盛り上げてくださいました。親切謙虚なお人柄で、日系社会に誇りをもたらしてくださいました」と感謝を語った。挨拶後、桑名総領事への送別の想いを込めて、ブラジル人歌手ロベルト・カルロスの代表曲『アミーゴ』を五木ひろしカバーした『友達』が会場に流されると、石川文協会長は感極まった様子で桑名総領事と抱擁を交わした。
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日系団体から桑名総領事へ記念品として絵画が贈られた。
石川文協会長の桑名総領事の今後の活躍を祈念する言葉とともに乾杯が行われ、親睦会へと移った。
式典後、桑名総領事は「ブラジルは非常に心の開けた文化を持つ国で、多くのことを学ばせてもらいました。また皆さんにお会いできる日がくることを心から願っています」と語った。