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在ブラジル愛媛県人会=創立70周年、354人で祝う=中村知事ら慶祝来伯

2023年11月22日

ケーキカットを行う山本、永山両会長と中村知事(左から)
ケーキカットを行う山本、永山両会長と中村知事(左から)

 在ブラジル愛媛県人会(永山オヂネテ恵子(けいこ)会長)は12日午前10時、サンパウロ市ビラ・マリアナ区のブラジル北海道文化福祉協会会館にて「在ブラジル愛媛県人会創立70周年記念式典」を行った。母県から公式訪問団20人、民間訪問団11人が参加。来賓、県人会関係者合わせて354人で県人会の節目を祝った。

 式典では始めに県人先没者の御霊に1分間の黙とうを捧げ、ブラジル日本両国歌を斉唱した。司会は藤原マルシアめぐみ、山本エジソン義人(よしと)さんが担当し、藤原ヴィオレッタさくらさんが開会の辞を述べた。
 挨拶に立った永山会長は、ブラジル日本人移民が始まった1908年に愛媛県人21人がブラジルへ移住し、その後、1953年に愛媛移住者支援の拠点として在ブラジル愛媛県人会が設立されたと県人会の歴史を語り、「先人たちは自らを犠牲にして子供たちがブラジル社会に溶け込めるように常に教育に注力してきました」と先人の苦労へ感謝を述べた。
 また、近年の取り組みとして、県庁、アルゼンチン、パラグアイ、ハワイ、南カルフォルニアの愛媛県人会とオンライン国際会議を開き、青年世代の県人会活動参加促進について議論。県人会の活動を参加型に変えたところ、活動から離れていた元県費留学生や研修員が活動に参加するようになり、「大きな家族へと変貌を遂げることができました」と語った。
 今年は5年ぶりに、愛媛県海外協会とのホームステイプログラム・交換研修制度によって、2人の研修生を3週間受け入れたと述べ、「有意義な時間を共有させてもらった」と交流事業の再開を喜んだ。
 中村時弘(ときひろ)知事は祝辞を述べるとともに、自身とブラジルとの繋がりについて語った。中村知事の父は14歳の時にサンパウロ州アリアンサのコーヒー農園に入植。「父からブラジルの話をよく聞かされた。こちらで初恋をしたそうで、その話題になると母の眉間にしわが寄った」などと話して、会場の笑いを誘った。また、兄もブラジルへ移住しており、20年前に松山市長としてブラジルを訪れた際には姪と会うなどして交流を行ってきたと明かした。
 その後、母県慶祝団の高山康人(やすひと)県議会議長、山本良文(よしふみ)愛媛県海外協会会長が挨拶。在サンパウロ総領事館小室千帆首席領事、野村アウレリオ、羽藤(はとう)ジェオルジ・サンパウロ市会議員、市川敏雄ブラジル日本都道府県人会連合会会長も登壇し、祝辞を述べた。
 羽藤市議から中村知事と高山県議会議長へ、サンパウロ市からの記念プレートが贈呈された。

高山康人議会議長(中央)へサンパウロ市からの記念プレート贈呈を行う野村アウレリオ(左)、羽藤ジェオルジ両市会議員(右)
高山康人議会議長(中央)へサンパウロ市からの記念プレート贈呈を行う野村アウレリオ(左)、羽藤ジェオルジ両市会議員(右)

 中村知事から功労者表彰が行われ、功労者代表の藤原利貞(としさだ)さんと在ブラジル愛媛県人会特別功労者表彰者代表の池部光子さん、高齢者表彰代表の西村定栄(さだえ)さんが謝辞を述べた。

功労賞を受けた藤原さん(中央)
功労賞を受けた藤原さん(中央)

 中村知事から永山会長に感謝状が贈られ、県人会に記念品が贈呈された。
 山本海外協会会長から県人会へお祝い金が贈呈され、永山会長から慶祝団に記念品が贈呈された。
 永山県人会会長から県人会功労者として山本エリーゼめぐみ、藤原利貞さんに感謝状と記念品が贈呈された。
 中村知事から、ブラジル日本文化福祉協会(文協)、サンパウロ日伯援護協会、ブラジル日本都道府県人会連合会へ功労金が贈呈され、平野オストン文協第7副会長が三団体を代表して謝辞を述べた。
 県費留学生・海外技術研修員を代表して北口カチア恵子(けいこ)さんが祝辞を述べた。
 中村知事、永山会長、山本海外協会会長が記念ケーキカットを行い、川本健太愛媛県議会議員の音頭で万歳三唱を行った。浦塚カミラ彩(あや)さんが閉会の辞を述べた。
 式典後は祝賀会が開かれた。司会は平野高橋マルシアまゆみさんが担当した。鏡割りを行い、武智邦典愛媛県市長会会長の音頭で乾杯し、午餐会に入り、県人らは親睦を深めた。


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