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沖縄県人会サンマテウス支部=創立50周年記念式典=婦人部創設45周年も祝い

2023年12月15日

式辞を述べる知念実行委員長(中央)
式辞を述べる知念実行委員長(中央)

 ブラジル沖縄県人会サンマテウス支部(小橋川ジョルジ支部長)創立50周年と同支部婦人部(高良ひろみ部長)創設45周年を記念した式典および敬老祝賀会が3日、サンパウロ市サンマテウス区の同支部会館で開催され、会員をはじめ本部や各支部の沖縄県人関係者ら約300人が出席した。
 式典を前に午後3時から行われた敬老祝賀会では、80歳以上の高齢者35人に記念品が贈呈された。
 午後4時半から開催された記念式典は、伯日両国歌斉唱、先亡者への黙とうの後、知念直義(なおよし)実行委員長が式辞を述べた。同支部が1973年2月4日に32人の創立会員によって60番目の支部として誕生し、初代支部長に比嘉増茂(ぞうも)氏を選出後、現在の小橋川支部長が21代目になることを説明。その上で、青年会、婦人部、寿(ことぶき)の会(老人会)、カラオケ部の活動が活発に行われていることにも触れ、「これからも支部会員の親睦をはかり、本部、近隣支部との絆を大切に元気で頑張りましょう」と呼びかけた。
 引き続き、小橋川支部長があいさつし、現在130戸の家族会員を有する同支部が沖縄文化の保存と普及に向けて重要な役割を果たしていることを強調。創立50周年式典が婦人部と支部会員の協力で開催できたことに感謝の気持ちを表し、「支部全体がより一層団結したことでしょう」と喜びの思いを語った。
 また、高良婦人部長が、支部創立5年後の1978年に外間(ほかま)カメ氏をはじめとする先達の尽力によって、同婦人部が発足した経緯を振り返った。さらに、現在の支部活動が「先輩、先駆者の尊い犠牲心から生まれたものであり、改めて感謝の心でいっぱいです」と述べ、支部のさらなる発展を願った。
 その後、青年部の加藤ともみミシェレ部長のあいさつ、来賓紹介に続いて記念表彰(支部創立40周年記念以降)が行われた。小橋川支部長をはじめ、高良婦人部長、功労者として佐久田正子氏、奥浜和子氏、比嘉光子氏、舞踊家への感謝状として古我知(こがち)ゆり子氏、城間和枝氏、大嶺初枝氏、政治家への感謝状として神谷牛太郎元聖市議にそれぞれ表彰状が手渡された。
 来賓祝辞を、ブラジル沖縄県人会・沖縄文化センターの高良律正会長の代理として、同副会長の上原テリオ氏が代読。続いて、島袋栄喜元会長も祝辞を述べた。
 表彰者を代表して歴代婦人部長を務めた比嘉光子氏(87歳、中城(なかぐすく)村出身)が、「支部創立50周年、婦人部創設45周年を記念する日に名誉ある感謝状をいただき、誠にありがとうございます。今後も支部の発展と親睦のために惜しみなく協力していきたいと思います」と謝辞を述べた。

婦人部員に囲まれてケーキカットを行う小橋川支部長(中央左)と高良婦人部長
婦人部員に囲まれてケーキカットを行う小橋川支部長(中央左)と高良婦人部長

 松本明副支部長の閉会の辞で式典を締めくくり、松本正雄元支部長の音頭による乾杯の後、小橋川支部長と高良婦人部長の手によってケーキカットも行われた。
 休憩と食事を挟んで舞台上では祝賀演芸も披露され、開幕合同演奏を皮切りに、婦人部による団体踊りやカラオケの歌声が会場を盛り上げていた。
 創立会員の一人で、同地で45年にわたって建築資材店を経営してきた仲田直(なかだ・すなお)さん(74歳、金武(きん)町出身)は、「50年前は住民も少なく、この辺はほとんどがヤマで、アスファルトがあったのは大通りと数本の道だけだった」と振り返り、現在の発展を実感している様子だった。


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