援協医療診断センターでお披露目式=JICA助成プロジェクト

JICA(国際協力機構)助成プロジェクトによるサンパウロ日伯援護協会(援協、税田パウロ清七会長)の日伯友好病院医療診断センターへの医療機器等整備のお披露目式が、11月23日午後2時からサンパウロ市リベルダーデ区の同センターで行われた。
今回の助成プロジェクトでは、網膜検査機、角膜トポグラフィー、携帯型超音波装置、胃カメラ、デジタル血圧計など46に及ぶ医療機器を供与。JICA助成金が162万レアル、援協の自己負担金が18万レで計180万レ分の機器が整備された。
式には、このほど着任した在聖日本国総領事館の清水享総領事、JICAブラジル事務所の江口雅之所長をはじめ、援協から税田会長と役員、岡本セルジオ病院長らが出席した。
援協医療機器コーディネート主任の岡本照彦氏の司会で進行した式では、同氏の弟である岡本院長があいさつ。「日伯友好病院医療診断センターは援協にとって大事な施設の一つであり、今回の新しい機器の導入により、さらに充実した対応ができることに感謝したい」と述べた。

税田会長の謝辞に引き続き、江口所長が祝辞を述べ、援協の60年以上に及ぶ活動を評価。「今回の助成により、援協を通じてブラジル社会にも貢献できるのは喜ばしいこと」とあいさつした。
清水総領事も「健康面において日系人の方々をはじめ、ブラジル社会にさらに貢献できることを期待し、今後も援協の皆様が発展されることを願う」と述べ、式が締めくくられた。
式後は、同センター内に整備された新型医療機器の視察が行われ、清水総領事と江口所長らは各所での岡本主任の説明に聞き入っていた。