忘年会に元研修生ら100人参加=AOTSブラジル同窓会

世界各国から起業家や技術者の日本研修を受け入れている日本の一般社団法人「海外産業人材育成協会」(AOTS)のブラジル参加者同窓会「ブラジル海外産業人材育成協会同窓会」の忘年会が9日午後7時、サンパウロ市のブルーツリープレミアム・ファリア・リマで行われた。忘年会には元研修生や招待客ら約100人が参加し、ブルーツリーホテル社長青木智栄子氏による講演や今年の活動報告発表、懇親夕食会で親睦を深めた。
忘年会では来賓の宍戸孝志在サンパウロ日本総領事館領事が祝辞を述べ、青木氏が「日本でのおもてなしの経験」について、平井パウロAOTS評議会会長が「日本の管理システム」について講演を行い、今年の活動発表報告が行われた。その後、懇親夕食会、プレゼント抽選会が行われた。

本紙取材に対し、島袋栄喜同窓会会長は今年AOTSを通じて22人がブラジルから日本に研修に行ったと述べ「研修生には日本での経験をぜひブラジルで活かしてほしい。また、来年に岸田首相がブラジルを訪れるのであれば、アフリカ諸国や東南アジアには中国が既に進出しているので、日本は南米とより連携を高めるべきですと掛け合いたいです」と語った。

参加者のファビオ・ルイス・アフォンソさん(65歳)は同研修制度で、2006年に品質経営(TQM)を学びに東京へ、2008年に総合設備管理(TPM)を学ぶため豊田市に、2017年にビジネスイノベーションを学ぶために大阪へ渡った。忘年会では司会進行を務め、「研修には日本のノウハウを知り、ブラジルで広める為に参加しました。とてもいい刺激になりました」と振り返った。