VWが集団休暇を検討中=RS州からの部品供給停止で

フォルクスワーゲン社(VW)が13日午後、リオ・グランデ・ド・スル(RS)州からの部品提供が止まっており、集団休暇を採用する可能性があると発表したと同日付G1サイト(1)が報じた。
集団休暇採用を考えているのはサンパウロ州のタウバテ、サンカルロス、サンベルナルド・ド・カンポの3カ所にある工場だ。これらの工場が使う部品の一部はRS州が供給元で、同州での生産活動回復までは生産ラインを止める可能性がある。
13日の時点の見通しでは、3工場とも5月20日から集団休暇に入る見込みだ。ただ、集団休暇の期間は工場毎に異なり、サンベルナルドとタウバテの工場は10日間、サンカルロスの工場は11日間となるようだ。
また、パラナ州サンジョゼ・ドス・ピニャイス工場は通常通りの生産活動を継続する予定だ。
同様の懸念は他の自動車メーカーでも生じているが、15日付G1サイト(2)によれば、シトロエンやフィアットなどを生産するステランチスはアルゼンチンのコルドバ工場で一時的に生産を停止する以外は通常通り活動する予定。
トヨタはRS州グアイバの配送センターが被害に遭い、アルゼンチンで製造・輸入したハイラックスやSW4が損傷を受けたが、センターの活動は15日に再開。ただし、来週入荷するアルゼンチン産車はエスピリトサント州ヴィトリアの配送センターに送られる。
車の生産はRS州の水害の影響を受ける部門の一つに過ぎず、他部門への影響も含めた全容判明には今少し時間がかかりそうだ。