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モラエス判事=ボルソナロ氏の訴え却下=選挙高裁判断の上告審で

2024年5月28日

モラエス判事(TSE)
モラエス判事(TSE)

 最高裁判事で選挙高裁長官のアレッシャンドレ・デ・モラエス判事は、ボルソナロ前大統領らが起こした「選挙高裁で出馬禁止とされた裁判の上告審」で、訴状を却下した。26日付UOLサイト(1)が報じている。
 モラエス判事の判断は24日に下されたもので、26日に公報に掲載された。これは昨年11月、ボルソナロ氏と副大統領候補だったヴァルテル・ブラガ・ネット氏が2022年9月7日の独立200周年記念のイベントを大統領選のために政治利用したと訴えられ、選挙高裁が両氏共に8年間の出馬禁止としたことに関して、最高裁に上告したものだ。
 ボルソナロ氏の弁護団は、「選挙高裁の審理は正式な手続きに違反している」と訴えていたが、モラエス判事は「二人には十分に弁護する権利が与えられていた」とし、「最高裁での再審請求の条件を満たしていない」との理由で却下した。選挙高裁の結果を変えることができるのは最高裁だけだが、その訴えを最高裁に送るか否かを審査するのは選挙高裁の役目だ。
 UOLサイトの取材を受けた複数の選挙高裁判事によると、ボルソナロ氏の弁護団は今回の訴訟で自ら、出馬権回復の機会を失ったと見ている。彼らによると、訴訟を起こさず、選挙高裁の判断が生きたままなら、2026年の大統領選直前の選挙高裁長官がカシオ・マルケス判事、副長官がアンドレ・メンドンサ判事と、ボルソナロ氏が大統領在任中に選んだ最高裁判事になるので、見直しを求める動きが起こりやすかったが、これを起こりにくくしてしまったという。
 なお、今回の訴訟の件で判断が覆ればヴァルテル・ネット氏の出馬権は回復するが、ボルソナロ氏はもう一件の上告審で勝訴し、出馬権を回復させなければ出馬できない。


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