サンパウロ州=モロの誘拐未遂犯が獄中死=刑務所の中で刺殺される

2023年にセルジオ・モロ上議(ウニオン)を誘拐し、殺害しようとした嫌疑で逮捕された容疑者2人が、サンパウロ州の刑務所で殺害された。17日付フォーリャ紙(1)が報じている。
殺害されたのはジャネフェルソン・アパレシード・マリアノ・ゴメス容疑者(通称ネフォ)とレジナルド・オリヴェイラ・デ・ソウザ容疑者(通称レ)だ。2人は17日、サンパウロ市から565キロ離れたサンパウロ州プレジデンテ・ヴァンセスラウの刑務所で共にナイフで刺殺された。
両容疑者の死は州の刑務所管理局で確認されている。報告によると、3人の囚人が2人の死に関わっているという。詳細に関しては現在も調査中だ。
ネフォ、レの両容疑者は昨年3月、セルジオ・モロ上議を誘拐し、殺害しようとした嫌疑で逮捕された。容疑者らはモロ氏に対してスパイ行為を行っていた疑いが持たれていた。
両容疑者ともに犯罪集団の州都第一コマンド(PCC)上層部のメンバーで、ネフォ容疑者が幹部との連絡役、レ容疑者が犯罪者のまとめ役だったという。
モロ氏の殺害計画は、同氏が法相を務めていた2019〜20年頃、PCCの首領であるマルコ・ウィリアンズ・エルバス・カマチョ(通称マルコーラ)受刑囚を連邦刑務所に移管させ、面会などを難しくしたことへの報復と考えられている。