サンパウロ市=日曜のバス利用者増加=半年間で8130万人に

サンパウロ市での日曜日のバス無料化は17日で6カ月を経過したが、この間の利用者は8130万人で、5920万人だった22年12月~23年6月の半年間より32%増えたと18日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じた。
「ドミゴン・タリファ・ゼロ」と名付けられたプログラムは、概ね好評で、23年のナタル(クリスマス)の利用者は前年同日の130%増、大晦日は同93%増を記録した。
この二つほどではないが、道のカーニバルが開催された2月18日も、23年同日比で50%増となっている、
市役所によると、バス無料化で増えたのはバスの利用者だけではない。緑と環境局によると、カルモ公園やチクアチラ公園、カルモ農園公園(東部)、ボロレー公園(北部)などの公園の利用者も、22年12~23年6月よりも177%増えたという。
ただ、消費者保護研究所(IDEC)都市モビリティ計画のコーディネーターであるラファエル・カラブリア氏は、30%増という値は、サンパウロ市が持つ可能性を考えると非常に小さいと評価。システムの品質が低く、日曜日の本数が少ないというミスが、利用者の伸びを妨げているという。同氏によると、乗り合いバスの本数は増えたが、バスの本数は増えておらず、日曜日に働く人は混雑が増した上にサービスも悪化したと感じている。乗客数に応じて支払う形を変えなかったこともミスで、市役所は質の悪いサービスに対し、より多くを払うという形で悪用されているという。