火傷を起こす事故に注意=サンジョアンのお祭りで

ブラジル手外科学会(SBCM)のアントニオ・カルロス・ダ・コスタ会長が20日、7月まで続くサンジョアンのお祭りの間は花火や焚火が原因で起きる火傷が増えるため、注意するよう呼びかけたと同日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じた。
保健省のデータに基づいて行った調査によると、最も多いのは上半身の損傷を伴う第2度の熱傷だという。具体的には、露出度の高い手と手首、腕、胴体、顔、目で、死亡したり、重傷を負って後遺症が残るケースも少なくないという。被害者の多くは15~50歳の男性だ。
コスタ氏によると、火災事故の後に爆発が起こり、重度の火傷を引き起こすため、顔面だけでなく、上肢の切断や変形を招くケースもあるという。
世界保健機関(WHO)によると、毎年約18万人が全身熱傷で死亡しており、小児期の致命的ではない外傷の原因としては5番目に多い。また、死に至らない場合でも、病気や長期の入院、外観の損傷、傷跡、傷害を引き起こす可能性がある。統一医療保健システム(SUS)によると、1~3月は4809人が火傷で入院(約52人/日)している。昨年中の入院者数は1万9522人だった。火傷による外来治療は1~3月だけで3万4567件報告されている。
専門家によると、サンジョアンの時期は花火による火傷が最も多く、爆発で重度の火傷や切断に至る例もあるという。