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ミレイ大統領=またもルーラ批判を展開=「完璧なバカ恐竜」と罵倒=就任半年、初対面の機会遠のく

2024年7月4日

ミレイ大統領の投稿(X)
ミレイ大統領の投稿(X)

 アルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領が、来伯を前にして、ネット上でルーラ大統領批判を繰り返し、緊張感が高まっている。2日付UOLサイト(1)などが報じている。
 ミレイ大統領は昨年のアルゼンチンでの大統領選の際、ルーラ大統領を「泥棒」などと称して批判を繰り返し、ルーラ氏とは交流を持たないと宣言した。大統領当選後のミレイ氏の態度はやや緩和し、昨年12月の自身の大統領就任式にもルーラ氏を誘った。だが、ルーラ氏が出席を拒否。以後、半年以上が経過するも、両大統領は依然として接触の機会を持っていない。
 ミレイ氏が今回伯国に来るのも、6〜7日にサンタカタリーナ州バルネアーリオ・カンボリウで行われる南米の極右主義者の会議に出席するためで、そこでボルソナロ前大統領と会うことにもなっている。その一方でミレイ氏は5、6日にパラグアイのアスンシオンで行われるメルコスルの定例首脳会議をキャンセルしており、ルーラ大統領と会うのを避けている。
 そのミレイ大統領が2日、X(旧ツイッター)上で、実名ではなく「完璧なバカ恐竜」との言葉でルーラ大統領への批判を行った。それによると、その完璧なバカ恐竜は、「ボリビアのクーデター騒ぎの時に私(ミレイ氏)を批判」し、「ボリビアに関して間違った判断をしたのを知っていながら、私を批判した過ちを認めなかった」とした上、「腐敗した」「共産主義者」とも呼んだ。
 これは、6月26日にボリビアで起きた反乱軍によるクーデター未遂に関し、ミレイ大統領が「あれはアルセ大統領による自作自演で、軍を利用したセルフ・クーデターだ」と発言したことを指す。この発言は、ボリビアが在アルゼンチンの同国大使を引き揚げさせるほどの国際問題となり、ルーラ大統領もその発言を批判していた。
 また、ルーラ大統領は同じ6月26日に行われた取材の際、イタリアでのG7首脳会議に同席していたにもかかわらず、ミレイ大統領と会話の機会を持たなかったことに関し、「これまでの非礼を詫びてからでないと会うつもりはない」と発言していた。
 ルーラ氏が謝罪を求めたことに対して、ミレイ氏はアルゼンチンの「ラ・ナシオン」紙の取材に対し、「真実を言ったのになぜ謝らなくてはならない? 私が汚れていると? 汚職で捕まったこともないのに」とルーラ氏を皮肉り、さらに「歴史上に残る最悪の大統領選のキャンペーンに加担したくせに」との言葉で、対抗馬のセルヒオ・マッサ氏をルーラ氏が支援したとして批判した。
 ルーラ大統領の側近らは、ミレイ大統領が行ったこれらの発言に困惑していることを認めている。だが、彼らは同時に、ルーラ大統領はこれらの発言に対しては反応しない方針であるとしている(2)


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