サンパウロ市=卒業基金巨額着服で実刑=USPの女子医学部生

卒業パーティのための積立金を盗み、私用で大量に使い込んでいたサンパウロ総合大学(USP)医学部女学生が5年間の実刑判決を受けた。2日付G1サイト(1)が報じている。
アリシア・ドゥディ・ムレール被告(24)はUSPの医学部生たちが卒業パーティ用基金として何カ月も前から積み立てていた貯蓄預金(ポウパンサ)の管理を任されていたことを利用し、2022年に約100万レアルほどを使い込んでいた疑惑が2023年1月に発覚。この件は全国ニュースで報じられ、話題となっていた。
同被告は当初、「投資ブローカーに騙され、80万レアルを失った」などと主張していたが、その後の調べで、自分で8回ほど引き落とし、賭け事などに使っていたことが明らかになっていた。
サンパウロ市刑事裁判所第7法廷のパウロ・エドゥアルド・バルボーネ・コスタ判事は、「卒業企画の幹事を任されていながら、その信用を裏切った」として、アリシア被告に5年間の実刑判決(昼間外出許可付のセミ・アベルト)を下し、着服した金額の賠償も命じた。今回の裁判は1審であるため、控訴が可能だ。
USPは南米一にもしばしば選ばれる名門大学で、医学部はその最高峰だ。