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サッカー=アルゼンチン代表が物議=優勝後に人種差別の歌合唱

2024年7月18日

問題となった動画(Instagram)
問題となった動画(Instagram)

 サッカーのコパ・アメリカで優勝したアルゼンチン代表が人種差別やトランスジェンダー差別を煽る歌を合唱し、問題となっている。16日付CNNブラジル(1)が報じている。
 問題となったのは、米国時間の14日夜、アルゼンチンがコパ・アメリカでの優勝を決めた後、バスに乗り込んだメンバーたちが歌った祝勝歌の歌詞だ。バスの中の様子はレギュラー・メンバーのエンソ・フェルナンデスがインスタグラムで流したが、これが物議を醸し、コメント欄が批判で溢れかえった。
 その歌は2022年のW杯の決勝戦でアルゼンチンがフランスに勝った際に作られたもので、「フランス代表としてプレーしているが、アンゴラ出身。奴らはよく走るが、女装者と関係を持っている。奴らの母親はナイジェリア人で父親はカンボジア人。だが、パスポートはフランス語で書かれている」という歌詞が含まれている。
 この曲で使われているスペイン語の「トラヴァ」は女装男性やトランスジェンダーを侮蔑する言葉で、トランス女性と付き合っているフランスのエース、キリアン・エムバペを皮肉ったものだった。
 サッカーでの人種差別は世界的な傾向で、ブラジルでもヴィニシウス・ジュニオルがスペインで標的とされ、社会問題となっている。黒人選手は南米の他の国でも多いが、アルゼンチンは人口の78・5%が白人で構成されており、予てから人種差別が問題とされていた(2)
 エンソはすぐに動画を中止し、騒動後には謝罪も行ったが、国際サッカー連盟(FIFA)と彼の所属クラブのチェルシー(イングランド)は捜査を行う姿勢を見せている。(3)


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