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ヌーネス・サンパウロ市市長=ウニオンに復縁求める=副市長候補巡り対立中=マルサル出馬断念も狙う

2024年7月19日

ヌーネス市長(Marcelo Pereira/Governo De Sao Paulo)
ヌーネス市長(Marcelo Pereira/Governo De Sao Paulo)

 サンパウロ市市長選で再選を目指すリカルド・ヌネス市長(民主運動・MDB)が、大型政党のウニオンの連立離脱を食い止めるため、同党の大物のミルトン・レイテ聖市議会議長と19日に話し合いを持つこととなった。ヌーネス氏の陣営はパブロ・マルサル氏を出馬させないため、労働刷新党(PRTB)に働きかけているという。18日付CNNブラジル(1)が報じている。

 ヌーネス市長にとり、レイテ議長は市政運営に欠かせぬ存在で、常に頼りにしてきた。また、ウニオンは下院議員数で国内3位を誇る。選挙キャンペーンでの放送時間は支持政党の下議の議席数に応じて割り当てられるため、その意味でもヌーネス氏にとってウニオンは重要だ。
 今回の市長選においてもウニオンは当初、ヌーネス氏を支持する予定でことを進めていた。だが、ヌーネス氏が副候補として、ボルソナロ前大統領が熱望するリカルド・メロ・アラウージョ氏(自由党・PL)をつけることが決定的となったことで、この関係が大きく揺らいだ。
 メロ・アラウージョ氏は軍警特別機動隊(ROTA)の元リーダーで、犯罪者を多く取り締まってきたが、「貧困者の哀れなイメージなど作り話だ」など、物議を醸す発言も行ってきている。(2)そうしたイメージは貧しい黒人や褐色系が多い市周縁部では伝統的に人気がないため、進歩党(PP)などが候補の再考を促しており、ウニオンも支持を白紙に戻していた。
 その後、ウニオンはヌーネス氏の最大の対抗馬のギリェルメ・ボウロス氏(社会主義自由党・PSOL)の支持を物色するも、「すでに間に合っている」と断られた。現在は、市長選で4、5番手争いをするマルサル氏の支持も考慮に入れているところだ。
 ヌーネス氏はウニオンとの和解を目指し、20日に開催される同党のサンパウロ市大会(コンベンション)前日にレイテ氏と会合を持つこととなった。この会合は、双方の側近も強く望んだものだという。
 だが、レイテ氏の説得は容易ではないとの説が上がっている。一つはヌーネス氏とのシャッパにおいて、ウニオンの主導権がないことにレイテ氏が強い不満をもっているためで、もう一つは、市のバス企業と州都第一コマンド(PCC)の関係を疑問視した連警の捜査に関し、市が味方をしてくれないことにレイテ氏が苛立っているためだ。レイテ氏はバス運転手らの組合のストを個人的に説得して止められるほど、同部門で強い影響力を持っている。
 また、17日付フォーリャ紙によると、ヌーネス陣営は別の動きも起こし始めているという。それは、マルセル氏の擁立を巡り、未だに賛成派と反対派が対立状態にあるPRTBに対し、マルサル氏の出馬を諦めさせると共に、PRTBにヌーネス氏を支持するよう呼びかけるというもので、PL党首のヴァルデマール・コスタ氏と連帯(SD)党首のパウリーニョ・ダ・フォルサ氏が動き始めているという。(3)


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