アルゼンチン=前大統に家庭内暴力疑惑=夫人が連日にわたり告発

アルゼンチンのフェルナンデス前大統領の夫人が、フェルナンデス氏から家庭内暴力を受けていたことを写真の証拠付で暴露し、物議を醸している。9日付CNNブラジル(1)が報じている。
フェルナンデス前大統領夫人のファビオラ・ジャニェス氏が前大統領を責めるメッセージや、暴行の跡を示す、目の周りや上腕部にできた痣を見せる写真は、同国のニュースサイト「インフォバエ」で8日に報じられ、話題となっている。
前大統領と交わしたとされるメッセージには、「このままではうまくいかないわ。あなたはいつも私を殴って。こんなのおかしいわ。私はあなたに対して何もしていないのにこんなことをするなんて。私がやっているのはあなたを擁護することだけど、あなたは私に何の説明もなく暴力を振るう」などとあり、3日連続で暴行されたことも書かれている。
これに対し、フェルナンデス氏は「私は苦しくて息も出来ない」「もうやめてくれ」と返したが、夫人は、「また暴力を振るって。あなたは狂ってるわ」などと書き加えている。
2023年11月まで続いたフェルナンデス政権ではフェミニズムが優遇され、女性に対する暴力に反対するキャンペーンが行われていたが、暴行の一部はフェルナンデス氏が在任中で、夫人がフランシスコちゃんを妊娠中だった2022年にも起きていたという。
前大統領夫人は現在別居中で、長男のフランシスコちゃんとスペインで生活している。