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最高裁=マリエレ事件の公判開始=初日は生存者の生証言も

2024年8月14日

(左から)ドミンゴス被告、シキーニョ被告、バルボーザ被告(©Alrj)
(左から)ドミンゴス被告、シキーニョ被告、バルボーザ被告(©Alrj)

 【既報関連】最高裁第1小法廷が12日、2018年3月に起きたリオ市議のマリエレ・フランコ氏と運転手のアンデルソン・ゴメス氏殺害事件の公判を開始したと同日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じた。
 今回の審理の対象は6月の審理で起訴状が受理された、リオ州会計検査院参事のドミンゴス・ブラゾン被告、兄のシキーニョ・ブラゾン下議(無所属)、リオ州市警元署長のリバルド・バルボーザ被告、軍警少佐のロナルド・パウロ・デ・アルヴェス・ペレイラ被告、犯行に使われた武器供給者とされているペイシことロビンソン・カリスト・フォンセッカ被告の5人だ。
 被告は全員、弁護士同伴が認められており、弁護人は被告人に質問したり、関係があると考える文書を提出したりすることができる。
 裁判は16日までの5日間の予定で、最初は、報告官のアレッシャンドレ・デ・モラエス判事が召喚した検察側の証人が同判事を補佐しているアイルトン・ヴィエイラ判事補からビデオ会議で審問を受ける。審問は最高裁本部から行われ、第1小法廷の判事らが同席する。
 初日は、事件当日にマリエレ氏らと共に襲撃を受けたが、ガラスの破片などによるケガだけで済んだマリエレ氏元秘書のフェルナンダ・ゴンサルヴェス・シャヴェス氏も証言を行った。彼女の弁護士は12日、モラエス判事から検察側の助手に認められた。
 検察側の証人は、殺害実行犯で、司法取引協定を結んだ元警官のロニー・レッサ氏、襲撃に使われた車を運転していたエルシオ・デ・ケイロス氏、連警署長や捜査官2人、マリエレ氏とシキーニョ氏との間の緊張関係などについて証言したマリエレ氏元側近、犯行に使われた車を売った疑いのある男性などだ。
 現在はリオ市治安維持局長で市警警部でもあるブレノ・カルネヴァレ氏は、バルボーザ被告が殺人課による捜査に干渉したかについての証言を求められる見込みだ。最初に殺害犯の嫌疑をかけられたミリシア(犯罪者の民兵組織)の一員で、自分を陥れるために賄賂を受け取ったとしてバルボーザ被告を告発したオルランド・オリヴェイラ・アラウージョ氏(通称オルランド・クリシカ)も検察側で証言を行う。
 10日付G1サイト(2)によると、事件当時、市警署長だったバルボーザ被告が、ジニトン・ラジェス警部らの助けを借り、殺害犯らを特定するのを助けることができたはずの防犯カメラの映像を意図的に無視して捜査を妨害していたとする、87ページに及ぶ補足報告書を連警は10日に提出している。
 フェルナンダ氏は12日、銃撃の瞬間は身を丸め、運転席と座席の間に隠れたが、アンデルソン氏も即死したことなどを考えれば、マリエレ氏の体が楯となってくれたために直撃を免れたとしか思えないと生々しい証言を行った(12日付G1サイトなど(3)(4)参照)。


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