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サンパウロ市長選=司法命令でマルサルSNS停止=新設で対抗、1日で200万フォロワー

2024年8月27日

パブロ・マルサル候補(左)とタバタ・アマラル候補(右)(26日付ヴァロール紙の記事の一部)
パブロ・マルサル候補(左)とタバタ・アマラル候補(右)(26日付ヴァロール紙の記事の一部)

 サンパウロ市長選候補のタバタ・アマラル氏(ブラジル社会党・PSB)とパブロ・マルサル氏(労働刷新党・PRTB)が、選挙戦の行方を大きく変えかねない法廷闘争を繰り広げている。インスタグラムのフォロワーだけで1314万人を数える有名インフルエンサーのマルサル氏がSNSを不適切に利用しているとするタバタ氏の訴えを受け、選挙地域裁がアカウント停止を命じる仮処分を出したのに対し、マルサル氏がその決定を不服とし、決定から48時間も経たない内に異議を申し立てた。マルサル氏は既存のアカウントや新しく作成したプロフィールを用い、SNS上でメッセージや動画の投稿を続け、ライブ配信も行っている。26日付ヴァロール紙など(1)(2)が報じた。
 サンパウロ州第1選挙区地域裁のアントニオ・マリア・パチーニョ・ゾルス判事は23日、マルサル氏に対し、サンパウロ市市長選が終了するまでインスタグラム、YouTube、TikTok、Xのアカウントを停止するよう命じた。違反した場合には1日あたり1万レアルの罰金が科される。
 これは、2022年の大統領選挙キャンペーンで、選挙高裁(TSE)長官だったアレシャンドレ・デ・モラエス判事が講じた措置を超えるものだ。モラエス氏はボルソナロ前大統領の支持者のアカウントを停止したが、候補者本人のアカウントは停止しなかった。
 一方でマルサル氏は、選挙裁判所の命令にもかかわらず、SNSでの活動を継続している。
 Xを例にとると、マルサル氏は既存アカウントを使い、26日午前9時にも最新の投稿を行った。インスタグラムなどの他のネットワークでは、新しいアカウントを開設し、わずか15時間で200万人以上のフォロワーを獲得した。
 同氏の選挙キャンペーンの広報担当者は25日、声明文を発表し、「パブロ・マルサル候補の各種SNS上の公式アカウント停止を命じた先日の判決に関し、差し止め命令はデジタルプラットフォーム上での同候補の存在を妨げるものではないことを明確にする。同氏は裁判所の命令を尊重し、有権者とのコミュニケーションを継続するために新しいアカウントを作成した。また、選挙法および民主的対話に不可欠なツールであるインターネットを通じたプロパガンダの正当性へのコミットメントを再確認している。党費もテレビ出演時間もない中、同氏は選挙期間中、すべての候補者に保証された権利に従い、SNS上での存在感を維持し、それを利用して自らの提案を共有し、国民と交流する決意を固めている」と述べ、合法的に選挙活動を行っていると主張した。


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