サンパウロ州=団体会長が事務局長を殺害か=原因は運営を巡るトラブル?

サンパウロ州バウルの社会団体の事務局長が行方不明になっていた件で、市警は同団体の会長が運営を巡るトラブルで殺害したとの見方を固めている。26日付UOLサイトなど(1)(2)が報じている。
社会援助団体「APAE」のクラウジア・レジーナ・ダ・ロシャ・ロボ事務局長(55)は6日に監視カメラで姿を捉えられた後、行方不明になっている。
同氏はこの日、同団体のロベルト・フランセシェッチ・フィーリョ会長を乗せて運転していたが、運転をロベルト氏と代わり、後部座席に移った後、消息を絶った。車は席を入れ替えた後もしばらく停車したままだったが、その後、ロベルト氏の運転で動き出した。車は翌日、薬莢や血痕とともに駐車されていたのが発見された。血痕は後部座席に集中していたという。
ロベルト氏はクラウジアさんが行方不明になった際、「彼女とは友人だった」と嘆いていたが、ロベルト氏を怪しんだ市警が、同氏を捜査したところ、クラウジアさんが行方不明になった時に乗り込んだ車で見つかった薬莢に残っていた傷がロベルト氏が所有する銃による傷と一致したことから、15日にロベルト氏を一時逮捕。焼却
その後の会話で同団体が書類などを焼却している場所に被害者の遺体を捨てたと供述したため、ロベルト氏の携帯電話の記録を確認したところ、同氏がその場所を通り過ぎたことが確認された。
また、その後、クラウジアさんのものと思われる人骨の一部も見つかった。
市警は、携帯電話の通話記録の中でクラウジアさんとロベルト氏が財政面で口論をしていたことも発見している。そこではクラウジアさんが逮捕された身内のために4万レアルの前借を頼んだが、ロベルト氏が渋ったため、クラウジアさんが「私があなたを会長にしたのに」と返答していた。
ロベルト氏は容疑を否認している。