マドゥーロ=「他国が口出しするな」=ルーラへの当てつけ発言も

ベネズエラのマドゥーロ大統領は28日、2022年のブラジルの大統領選を引き合いに出し、ベネズエラの大統領選の結果を承認しない国が相次いでいることを批判した。29日付UOLサイト(1)が報じている。
ブラジルを引き合いに出した発言は、マドゥーロ氏が28日に参加した政治イベントで飛び出した。マドゥーロ氏はこの時、「他国が我々の選挙に口出しするいわれはない」との自説を主張していた。
マドゥーロ氏はその際、ルーラ氏の名前は伏せたままで、2022年のブラジルの大統領選の話をした。「あの時、ボルソナロ氏は選挙結果を認めず、選挙高裁に疑問を呈したが、選挙高裁は異議の申し立てを認めなかった。どこの国がそれを問題にしたというのか」と語った。
これは、「選挙の詳細な結果を提示されるまで、マドゥーロ氏を当選者と認めることはできない」としたルーラ氏の発言への返答と捉えられている。
だが、2022年のブラジルの大統領選では随時開票速報が行われ、ルーラ氏の当選が発表された後に選挙結果を疑う国は現れていない。
ベネズエラでは先週、最高裁がマドゥーロ氏の当選を発表したが、米国や米州機構、中南米の多くの国はまだ、マドゥーロ氏の当選を承認していない。
国連は、ベネズエラの中央選挙委員会(CNE)や最高裁のマドゥーロ政権からの独立性に疑問を呈している。