W杯南米予選=パラグアイに痛い敗戦=セレソンの混迷続く

10日、サッカー・ブラジル代表(セレソン)は敵地でのパラグアイ戦を0対1で落とし、5位に後退。調子が上がらずにいる。同日付UOLサイト(1)が報じている。
前戦のエクアドル戦はピリッとしないながらもなんとか勝利したセレソンは、今回の試合でフォワードにヴィニシウス・ジュニオル、エンドリック、ロドリゴと、欧州一のレアル・マドリッドの3人を並べ、試合前から注目された。
だが、前半19分、パラグアイのゴメスがペナルティエリア外から放ったシュートがゴール左隅に決まり、1点を先取された。
レアルのトリオでフォワードを組んだセレソンだったが、ドリヴァル・ジュニオル監督から機能しないと判断され、エンドリックが前半で交代となった。
後半になってもセレソンはチャンスらしいチャンスを作れない。ドリヴァル監督の選手交代も後手に回り、流れがつかめず、結局、0対1で敗戦した。
この敗戦はブラジルのサッカー・ファンにショックを与えた。同国相手に16年ぶりとなる敗戦であるのに加え、6月のコパ・アメリカでは4対1で圧勝した相手だったためだ。
パラグアイ代表はブラジル・サッカーリーグでプレーしている選手も多いため、ファンも不満がたまり、「クイアバー(全国選手権19位)のセンターフォワードのチームになぜ負けるんだ」「ボタフォゴ(全国選手権1位)が代わりに試合をやっても楽に勝てた相手だ」といった批判が見られた。
この敗戦でセレソンは5位に後退。苦しい戦いが続いている。