リオ・グランデ・ド・スル州・滋賀県=姉妹協定45周年の交流協議=「人と人との交流がすべての出発点」=萩野国際課長らが来伯

リオ・グランデ・ド・スル(RS)州と滋賀県は今年、姉妹県州45周年の節目を迎える。記念の年に人材交流などを通じて絆をより深めようと、滋賀県からの訪問団が1月19〜24日、州都ポルト・アレグレ市などを訪れた。同州政府や現地日系関係者らと交流協議し、今年の「日本祭りRS」(11月、同州エステイオ市)への参加などについて話し合った。
両県州は1980年に姉妹協定を調印。83年にポルト・アレグレ市に日本庭園「滋賀公園」を寄贈しているほか、両県州知事ら使節団の行き来を通じて交流を深めてきた。2020年には40周年記念式典を予定していたが、コロナ禍でやむ無く中止に。直接の交流はここ数年実現できていなかったが、昨年、同州のエドゥアルド・レイテ知事が訪日し、水害の復興状況や県の治水管理について話し合っていた。
今回は県総合企画部の萩野大国際課長らが来伯。ポルト・アレグレ領事事務所の清水一良領事と共にイボチ日系人会と面会したほか、レイテ知事、ポルト・アレグレのセバスティアン・メロ市長を表敬訪問した。また、南日伯援護協会、AMISHI(滋賀友の会)と面会し、夕食を共にした。

主要議題は45周年の取り組みで、滋賀県から日本祭りRSに三日月大造知事や行政、企業関係者ら使節団を送ることを協議。また、ブラジルから滋賀県への企業訪問を通じた経済交流、大阪万博への誘致などについても話し合った。
23日はサンパウロ市で滋賀県人会(山田康夫会長)と夕食を共にし、荻野国際課長は「人と人との交流がすべての出発点。節目をきっかけに交流が活発になり、両県州の発展に貢献できるように頑張りたい。また、県人会の皆さんとも交流を強めていきたい」とし、山田会長は「今年こそ知事の来伯の実現を」と期待した。