ボウロス=大統領府閣僚職を引受けるか?=物議醸すルーラの抜擢

急進左派で知られるギリェルメ・ボウロス下議(社会主義自由党・PSOL)がルーラ政権の閣僚となる可能性が濃厚になっていると、14日付メトロポレスなど(1)が報じている。ボウロス氏は今まで大臣経験がなく、選挙のたびにそれを政敵から批判されていた。
ボウロス氏は現在、マルシオ・マセド氏(労働者党・PT)に代わり大統領府総務室長官の就任をルーラ大統領から持ちかけられているとされている。
ただし大統領はその条件として、ボウロス氏に対し、2026年はいかなる選挙にも出馬しないことを条件にしている。ボウロス氏はルーラ氏に「選挙への出馬はしないで、大統領の任期の終わる2026年12月まで職務を全うする」と伝えたとされている。
このルーラ氏のボウロス氏起用に関し、中道勢力のセントロンはボウロス氏の過激な言動によるイメージを嫌い、さらにPTも困惑しているという。
ルーラ氏支持者らは、この対処は、大統領自らが支援に回った昨年のサンパウロ市長選でボウロス氏が敗れたことに対し、同氏の政治的信用を回復させたいとするルーラ氏の思惑があると見ている。
ボウロス氏は16日に行われるウルグアイのムヒカ元大統領の葬儀にルーラ氏に帯同する形で赴いている。