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リオ・グランデ・ド・スル州=鳥インフルの発生確認=ブラジル商業養鶏場では初

2025年5月17日

養鶏場のイメージ(Foto: Arquivo/Agência Brasil)
養鶏場のイメージ(Foto: Arquivo/Agência Brasil)

 農務省は15日、リオ・グランデ・ド・スル州モンテネグロ市の商業用養鶏場において、高病原性鳥インフルエンザ(HPAI、ポ語でIAAP)発生を確認した。2006年以降、同ウイルスはアジア、米国、北欧で感染が広がってきたが、ブラジルの商業養鶏システムでの確認は今回が初と16日付グローボ・ルラルなど(1)(2)が報じた。
 同州農務局によれば、12日に当該養鶏場にて鶏に呼吸器系や神経系の症状が見られたことから、検体を採取し、サンパウロ州カンピナス市の国立農業診断研究所(LANAGRO)に送付。高病原性鳥インフルエンザA(H5N1型)感染が確認された。
 感染確認を受け、農務省は当該施設を中心とした半径10キロ圏内において、60日間の動物衛生緊急事態を宣言。同州の公式獣医サービス(SVO)は直ちに当該施設の隔離措置を実施し、残存する鶏の殺処分と鶏舎の消毒等、衛生措置のプロトコルを発動した。
 同州ポルトアレグレ大都市圏にあるサプカイア・ド・スル動物園において、複数種の白鳥やアヒル計38羽が死亡したことが報告されており、現在その死因についても調査が行われている。同動物園は現在、一般公開を停止している。
 ブラジル動物タンパク質協会(ABPA)とガウシャ家禽協会(Asgav)は共同声明を発表し、今回の発生は局地的なものであり、消費者へのリスクは存在しないとの見解を示した。両団体は連邦政府や州政府による対応を支持するとともに、政府機関による封じ込め措置はすでに実施されており、状況は監視下にあるとした。
 農務省は、鳥インフルエンザウイルスは鶏肉や卵を介して人間に感染せず、正規に検査・認証された製品は安全に摂取可能であると改めて明言。人への感染リスクは極めて低く、主に感染した生体や死骸の鳥と濃厚接触した者に限られるという。 


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