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汎アマゾニア日伯協会=新会長に堤剛太氏が就任=信頼回復向けて新理事会が始動

2025年6月4日

 北伯日系社会の代表機関である汎アマゾニア日伯協会では、1年以上理事会が開かれておらず、また、昨年度、本年度の定期総会も開催できないという異常事態に陥っていた。このほど、汎アマゾニア日伯協会の再建を目的とした新役員が、5月の変則的総会の承認を得て活動を開始。新会長に元副会長の堤剛太氏が就任した。

 前理事会は、2023年3月に新会長の下で発足したが、要(かなめ)の専任理事が仕事の都合で理事会へ参加できなくなった事や、財務理事の辞職等が影響したのか毎月の定例理事会は、9名中2、3人の理事しか集まらない状態になっていた。同協会の定款では、過半数(5名)の理事の出席がないと理事会は成立しないという。
 このような前代未聞の状態が1年半程も続き、その上、2024年、2025年の定期総会も決算報告が提出できず、開催が滞っていたそうだ。
 同協会の異常事態を憂いた地元日系社会では、協会運営正常化の為に早急な対策を講じる必要があると認め、5月25日に総会を強行させた。この席上、これまで2年間の事業報告、本年度の事業計画案を承認した。但し、2年分の決算報告は提出されなかった事からこの後、臨時総会で決算報告を審議する運びとなった。
 次いで、この日の総会開催目的である最終議題の役員改選が行われた。候補者名を連記したシャッパは、「再建派」のみが選挙規定に則っており、選挙管理委員会の審査を得て承認された。この日の総会は、変則的なものであった事から最初から大荒れし、特に総会までにシャッパ入りするメンバーが組めなかった一派が、選挙の無効を訴えて大声を上げ、反発していたという。
 新会長に選ばれた堤氏は次のように思いを述べていた。
「日伯協会は現在、座礁した船のような状況下にあるので、何とか新役員、日系社会の皆様方の力を合わせて脱出したいものです。色々な意見も耳にしますが、一日も早く信頼回復できるように私たちは、粛々と仕事を進めて行くだけです」。
新役員メンバーは次の通り(敬称略)。
【理事会】
会長=堤剛太(元同協会副会長、元サンパウロ新聞ベレン支局長)、第1副会長=山家テレーザ(アマゾニア日伯婦人会会長)、第2副会長=八十島エジソン(アマゾニア日伯援護協会副会長、医師)、第3副会長=国宗アジナウド(前会長、教師)、第4副会長=坂口フランシスコ(トメアスー日伯協会会長)、専任理事=畠山幸夫(北伯県人会協会会長)、第2専任理事=長島ジューリア(元連邦裁判所法務官)、財務担当理事=生田マガリャンエス(アマゾニア日伯援護協会専任理事、医師)、第2財務=国宗アジナウド、理事=中島聡(レストラン経営)。補充理事=早崎功、伊藤精一、諸富ルーカス。
【監事】
監事長=西田カルロス、丸岡イラセーマ、長瀬アンリ。補充監事=丸岡モニカ、伊藤栄也。


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