W杯南米予選=アンチェロッティ初戦飾れず=エクアドル相手に無得点引分

5日、サッカーのW杯南米予選でブラジル代表(セレソン)はエクアドルとの敵地戦を0対0で引き分け、カルロ・アンチェロッティ新監督の初戦を勝利で飾れなかった。同日付フォーリャ紙(1)が報じている。
エクアドルのグアヤキルで行われたこの試合で、セレソンはゲームメーカーのラフィーニャがイエローカード累積で出場停止に。ロドリゴが招集されなかったため、右ウイングに18歳のエステヴォン、センターフォワードは久々に招集されたリシャルリソンで試合に臨んだ。
前半のセレソンはエステヴォンがドリブルで2度、シュートのチャンスを作ったが、得点機はこの程度。一方のエクアドルも押し気味に試合を進めたが、決定機を作れず、静かに前半を終えた。
試合は後半もエクアドルのペースで進んだが、この日のセレソンはドリヴァル監督の頃のように攻撃と守備のスペースが空かず、守備が堅くなった。また、久しぶりに招集されたボランチのカゼミロが果敢に相手ボールを取りに行き、ゴール前の危ういボールを初招集のディフェンダーのアレクサンドロが要所でクリアするなどして、エクアドルに大きなチャンスを与えなかった。
だが、攻撃がつながらなかった。後半7分、相手ディフェンダーとのドリブルで競り勝ったエースのヴィニシウス・ジュニオルがゴールライン左からゴールエリア左隅に絶妙なパスを送ったが、これをリシャルリソンが空振り。これが、この一戦の攻撃を象徴していた。
試合終盤は両軍共に引き分けを念頭において、積極的に攻撃を仕掛けようとせず、結局、試合は0対0で引き分け。セレソンは2位エクアドル相手に勝ち点1を得るも、順位は変わらず4位のまま。レアル・マドリッドから鳴り物入りで就任したアンチェロッティ監督の初戦としては期待外れとの声がメディアやネットで沸き起こった。