中銀が経済活動指数を発表=月0・2%、12カ月で4%

中銀が16日、4月の経済活動指数(IBC‐Br)は季節調整後の比較で前月を0・2%上回ったと発表したと同日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じた。
IBC‐Brは中銀通貨政策委員会が経済基本金利(Selic)を調整する際の資料の一つで、工業と商業、農業の経済活動と税収で試算。国内総生産(GDP)の先取り指数的役割も果たす。
それによると、4月の指数は前月比で0・2%増、昨年同月比(季節調整はなし)で2・5%増を記録。1~4月の累積で3・5%、12カ月間の累積で4%の成長を記録した。
5月の広範囲消費者物価指数(IPCA)は、電気代などの居住費がインフレ圧力となり、前月比で0・26%増を記録した。この数字は0・46%増だった4月を下回ったが、12カ月間の累積は5・32%で、政府のインフレ目標の上限を超えている。
5月の通貨政策委員会は食料品とエネルギーの価格の高止まりと世界的な経済の先行き不透明感を理由に、6会合連続でSelicを0・5%ポイント(PP)引き上げた。
前回会合の議事録は今週行われる会合での方向性を示唆していなかったが、経済の不確実性は依然高く、将来的な利上げの可能性と、Selicが年14・75%で維持する期間の双方で慎重な対応を迫られるとの見方が一般的だ。
なお、中銀が発表した市場の経済動向予測調査「フォーカス」では、25年のGDP成長率が2・18%から2・2%に引き上げられ、インフレ率が5・44%から5・25%に引き下げられた。(2)