PSDB=ポデモスとの合併は中止に=党首をめぐる見解の相違で

民主社会党(PSDB)が13日、ポデモスとの合併手続きを進めることを断念したと発表した。同日付エスタード紙(1)が報じている。
これは、PSDBのアエシオ・ネーヴェス下議の発言で明らかになった。PSDBのマルコーニ・ペリーロ党首もその後、この情報を確認した。
これは、新党指導部を巡る見解の相違が理由となっている。PSDB側は党首に関し、当初は半年毎、その後は1年毎の持ち回りで党首を選出し、2028年の地方選後は2年毎に全国委員会と執行部を決めることを提案していた。
ところが、11日にポデモス側が、同党のレナタ・アブレウ党首が今から4年間、党首を務めることに固執。これで物別れに終わった。
「これは考慮されていなかった案件であり、我々にとっては受け入れられないものだった」とアエシオ氏は語り、この点は、ペリーロ党首や他の党幹部も同じ考えであると述べている。
アエシオ氏は、「我々はポデモスに感謝している。だが、今、合併することはありえない」の述べ、「直ちに共和者(RP)や民主運動(MDB)、連帯(SD)などと連立(フェデラソン)について協議する」と続いてた。アエシオ氏はポデモスとの交渉再開を否定していないが、フェデラソンに関しては否定している。
ペリーロ党首は、「我々は引き続き、民主中道派を結集し、国に新たな勢力を示す政治プラットフォームを造るという考えを主張していきたい」と語っている。
一方、ポデモス側は今回の決裂に関して、「下院では我々が15人に対し、PSDBが13人、上院で我々が4人に向こうが3人。レナタが党首を主張するのは当然のことだ」と納得していない様子を示している。
カルドーゾ大統領時代(1995〜2002年)には政権与党にもなっていたPSDBだが、2018年の大統領選以降、議員数が激減。最近はエドゥアルド・レイテリオ・グランデ・ド・スル州知事、ラケル・リラ・ペルナンブッコ州知事が相次いで離脱し、党の弱体化が深刻化していた。